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December 05, 2013

smc PENTAX-FA31mmF1.8AL Limited ウエポン化

 先日、某中古カメラ店で、念願のsmc PENTAX-FA 31mmAL Limited(ブラック、良品、ただし付属品なし)を入手しました。外装にややスレがありますが、一般的な使用状態でついた程度のものです。レンズ内には小さな埃がいくつか入ってますが、写りに影響するものではありません。箱や専用ケース等の付属品がついてないため、一般的な中古良品の相場価格に比べると1万円ほど安く買う事が出来ました。

smc PENTAX-FA31mmF1.8AL Limited ブラック
smc PENTAX-FA31mmF1.8AL Limited ブラック

 このレンズは、銀塩写真時代から今に至るまで現役ラインナップされいるレンズで、その高い性能や描写の味によって多くのファンを持っている銘レンズです。その性能や評価はここに書くまでもありません。既に多くの方がブログやレビューサイトに評価を書いてくれていますし、サンプル画像にも事欠きません。

 ただ、このレンズには大きな弱点が一つあります。逆光に対して非常に弱いのです。強い光源が画面中あるいは周辺にあると、他のレンズに比べてフレアやゴーストの発生やコントラスト低下が激しいのだそうです。
 APS-Cの一眼レフカメラ(Kシリーズ等)で35mmフルサイズ用のレンズを使用する際は、ファインダーで見えていないレンズ周辺部に強い光が入ってしまってる事があるため、より注意が必要です。
 一応、このレンズにはフードついてます。しかし、実はこのフードが厄介物なのです。フード自体が浅すぎるためにほとんど役に立っていません。
 他のレンズならここで、汎用フードを買って来て取り付ければ済む話なのですが、このレンズのフードはレンズ筐体に作り付けで取り外す事が出来ないんです。フィルター径に合うフードを取り付けようと思っても作り付けフードと干渉してしまい取り付けられません。

 しかし、先人達(?)は、この汎用フードをそのまま取り付ける事が出来ない問題を回避して深いフードを取り付ける方法を編み出してくれています。通称「ウエポン化」と言われている方法です(語源は知りません)。
 一番有名な方法は「八仙堂」の継ぎ手リングを使用して、フード取り付け位置を作り付けのフードより前まで持ってくる方法です。具体的な方法は、こちらの記事などを参照してもらったほうが早いでしょう。他にもいくつか方法があるようです。

 継ぎ手リングは特殊な部材で、一般の量販店では入手が難しいようです。ケンコーのOMリングセットは量販店でも買えますが、FA31mmのフィルター径58mmに合う物は(現行品には)ありません。そこで、自分は「八仙堂」のものを使わず、もっと一般的に入手しやすい部材で2通り試みました。方法論的には一緒ですが。

・ケース1:フィルター枠三段重ね

 使用したものは、以下の通りです。

 1. ケンコー製MCプロテクター×3枚(レンズは外して枠だけ使用)
 2. ケンコー製標準レンズ用メタルフード58mm

メタルフードとフィルター枠
ケンコー製標準レンズ用メタルフード58mm(左)、ケンコー製MCプロテクター×3枚(右)

 MCプロテクターのレンズを割って、その枠を3段重ねします。1枚の厚さが約4mmなので、3枚で12mm延長になります。これで、作り付けフードより前にネジが出てきますので、ここにメタルフードを取り付ければ干渉しません。

連結
こんな感じで連結する。

装着
連結して装着すると、こんな感じになる。

FA77リミとの比較
ウエポン化したFA31mmF1.8AL Limited(左)と、FA77mmF1.8 Limited(右)の比較

 あたり前ですが、レンズ全長が伸びてしまいました。FA31mm専用のレンズキャップはユルユルで使えません。ケンコー製のこのフードは62mm径のレンズキャップが合うように作られているので、PENTAX純正の62mmレンズキャップを使えば良さそうです。
 あと、フィルター枠側面の文字がちょっとウルサイですね。サインペンかなにかで塗りつぶせばいいのでしょうけど、どうなんでしょうか?

・ケース2:DA40mmF2.8 Limited用フジツボ型フード

 使用したものは、以下の通りです。

 1. マルミ製ステップダウンリング58mm–49mm
 2. smc PENTAX-DA40mmF2.8専用フジツボ型フード(MH-RC49mm)

ステップダウンリングとフード
マルミ製ステップダウンリング58mm–49mm(左)、MH-RC49mm(右)

 FA31mmのフィルター用ネジにステップダウンリングを装着し、そこにDA40mm用のフジツボ型フードを装着します。

装着
装着するとこんな感じ。

 これならレンズ全長は伸びませんので、FA31mm専用のレンズキャップがそのまま使えます。見栄えも悪く無いと思います。

 さっそく、「ウエポン化」の効果の検証…、と行きたいところですが、いざやろうと思うとなかなか逆光でフレアやゴーストの出るシーンを作れません。難しいところです。
 と言うことで、とりあえずケラレや周辺光量だけ確認してみる事にします。カメラを三脚に据えて、面の明るさが均一っぽい被写体を探して(今回はとりあえず部屋の窓のすりガラス部分)、同一の露出設定で撮影しました。

ウエポン化なし
Camera: PENTAX K-3, Lens: smc PENTAX-FA31mmF1.8AL Limited
露出: ISO100, F1.8, 1/1250s
ウエポン化: なし

ウエポン化ケース1
Camera: PENTAX K-3, Lens: smc PENTAX-FA31mmF1.8AL Limited
露出: ISO100, F1.8, 1/1250s
ウエポン化: ケース1(フィルター枠3段重ね+標準レンズ用メタルフード)

ウエポン化ケース2
Camera: PENTAX K-3, Lens: smc PENTAX-FA31mmF1.8AL Limited
露出: ISO100, F1.8, 1/1250s
ウエポン化: ケース2(ステップダウンリング+DA40mmF2.8専用フジツボ型フード)

 あらら、ケース2では盛大に周辺光量落ちが発生してしまいました(汗)。予想はしていましたが、ケース2はNGのようです。ファインダーを覗いた限りでは問題なさそうに思えたのですけど…。ケース1は、目視で確認する限りでは周辺光量落ちは無く、特に問題は無さそうです。
 どちらのケースもケラレは発生しませんが、ケース1はあくまでAPS-Cのイメージサークルにおいてケラレが発生しないだけであって、35mmフルサイズで使用する場合はほぼ確実にケラレてしまうでしょう。とりあえず今はその辺は考えないでおきましょう。

 ケース2については、もっと開口部の径が広い他社製のドーム型フードを使用すると問題ないといった事例も(Google等で検索すれば)見受けられるので、そういった例を参考にするといいかもしれません。
 とりあえず自分はケース1で運用してみようと思います。

 次は機会を見つけて、外撮りで写りの検証をしなきゃいけませんね。

2013 12 05 11:00 PM | 固定リンク

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